北洋漁業と日露関係【#獣史祭】※(米印)








).jpg)
動画情報
有名な「蟹工船」などを含む、日本海北部からオホーツク海、ベーリング海にかけての海域で行われていた漁業、すなわち北洋漁業は、かつては日露・日ソ関係の一丁目一番地でした。 北洋漁業が両国関係の変化を受けていたことはもちろん、時としては、むしろ漁業上の問題こそが両国関係に影響を与えることもあったのです。 そんな北洋漁業と日露・日ソ関係のかかわりについて、ざっくりとお話します。
【参考文献】
秋月俊幸(2014)『千島列島をめぐる日本とロシア』北海道大学出版会。
板橋守邦(1983)『北洋漁業の盛衰: 大いなる回帰』東洋経済新報社。
大田出・川島真・森口由香・奈良岡聰智編著(2023)『領海・漁業・外交: 19~20世紀の海洋への新視点』晃洋書房。
神長英輔(2003)「プリアムール総督府管内における漁業規制と漁業振興: 一八八四-一九〇三」『ロシア史研究』73巻、37-54頁。
神長英輔(2004)「北洋とは何か: 再構築された漁業史と対露観」『スラブ・ユーラシア学の構築』研究報告集(3)77-88頁。
神長英輔(2006)「戦争と漁業:「北洋漁業」の歴史を問い直す」『スラブ・ユーラシア学の構築』研究報告集(17)25-45頁。
富田武(2010)『戦間期の日ソ関係: 1917-1937』岩波書店。
中井昭(1988)『北洋漁業の構造変化』成山堂書店。
濱田武士・佐々木貴文(2020)『漁業と国境』みすず書房。
北洋漁業総覧編集委員会編(1960)『北洋漁業総覧』農林経済研究所。
ヤロスラブ・シュラトフ(2010)「日露戦争後のロシアの日本観: 外務省と軍部、中央と地方(一九〇五年-一九一六年)」『ロシア史研究』86巻、48-66頁。
ユーリー・ペストゥシュコ(2009)「極東ロシアにおける日本漁業組合の創設とロシア政府の政策(一九〇八年-一九一四年)」『ロシア史研究』84巻、82-91頁。
Beuerle, Benjamin, Sandra Dahlke, und Andreas Renner, Hrsg. 2023. Russia’s North Pacific: Centres and Peripheries. Russia and the Asia-Pacific 1. Heidelberg: Heidelberg University Publishing. https://doi.org/10.17885/heiup.1114