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バブルの語源ともなった南海泡沫事件を引き起こした南海会社、その成立背景、ついでにバブル事件の直接的きっかけとなる公債整理計画成立直前まで迫ります。戦争による莫大な債務、財政制度の発達、イングランド銀行によるファンド・オブ・クレジットの成立、スペイン継承戦争によりイギリスが獲得することになるアシエント権など様々な背景が密接に絡み合う濃厚な内容です。

【参考文献】
浅田毅衛「イングランド銀行成立前史」『明大商學論叢』42巻、pp.109－132、明治大学商学研究所、1959。
鈴木俊夫『英国重商主義公債整理計画』中京大学研究叢書３、中京大学商学研究叢書編集委員会、1986年。
千田左千夫『イギリス公債制度発達史論』法律文化社、1976。
富田俊基『国債の歴史』東洋経済新報社、2006。
布留川正博 「アシェント奴隷貿易史 (1) ―イギリス南海会社のスペイン領アメリカへの奴隷貿易を中心として―」『同志社大学経済学論集』 36 (2), 39-80, 、1986年。
布留川正博 「アシェント奴隷貿易史 (2) ―イギリス南海会社のスペイン領アメリカへの奴隷貿易を中心として―」『同志社大学経済学論集』36 (3-4), 150-191, 1985年。
今井宏編『世界歴史大系 イギリス史〈2〉近世』山川出版社、1990年。
友清理志『スペイン継承戦争』彩流社、2007年。
柴田三千雄、樺山紘一、福井憲彦他編『世界歴史体系フランス史２』山川出版社、1996年。
立石博高、関哲行、中川功、中塚次郎『スペインの歴史』昭和堂、1998年
ジョン・ブリュア著、大久保桂子訳『財政＝軍事国家の衝撃』名古屋大学出版会、2003。