アメリカ大統領選挙のしくみ(1)せるヴぁんだ
みなさんこんにちは。せるヴぁんだです。
今日は7月5日。日付変更線を跨いで地図の右に目をやると、自由と民主主義の超大国が独立を果たした日(7月4日)ですね。
今頃盛大に独立記念日を祝っていることでしょう。
さてさて、今回のブログでは、アメリカの象徴ともいえる大統領の選挙について簡単に戯言を並べたいと思います。なんたって次の大統領選挙まで854日しかありませんから!
大統領になりたいやつ、この指と~まれ!
という感じで、まずは大統領選挙に立候補する人々が集まらないと始まりません。
しかし、誰でも立候補できるという訳ではなくて、以下の3つの条件を満たす必要があります。
① 生まれながらにして合衆国国民であること
② 35歳以上
③ 14年以上アメリカに居住していること (合衆国憲法第2条1節5項)
何とも厳しいですね。日本人が大統領選挙に立候補したり、大統領になるために国籍を捨てて海を渡ったところで、人生もう一回やり直していただかないと大統領にはなれません。国籍の捨て損になってしまいますから、おとなしく日本のてっぺんを目指しましょう。
まずは予備選挙をしていただきます
私なら大統領になんてぜ~~ったいになりたくないですが(責任重すぎるもん)、現実には多くの立候補者がいます。けれども、悲しいことに大統領(+副大統領)のイスは1つしかないので、お集りの皆さんには椅子取りゲームをしていただかなくてはなりません。
このイス取りゲームは、予備選挙、あるいは党員集会という形式で実施され、勝った1名(正副大統領を合わせると2名)が公認候補としてイスに座ることができます。公認候補になるには、後に行われる全国党大会に出席した代議員の過半数に支持される必要があります。そのため、予備選挙によって候補者が代議員(イスのパーツ)を取り合う、といった構造になっています。
そうして、最も多くの代議員を確保した候補が晴れて「イス」を完成させ、公認候補となることができます。正式に公認候補となるのは全国党大会ですが、予備選挙の結果を見れば、大抵は公認候補になる(であろう)人が分かってしまいますがね(笑)
予備選挙?それとも党員集会?
予備選挙/党員集会のどちらの形式で椅子取りゲームを実施するのかは、その時の気分…ではなく、州法で決まっていて、2022年現在ほとんどの州が予備選挙を選択しています。
伝統的にアイオワ州の党員集会が一番最初(1月~2月)に開催されて、その後すぐにニューハンプシャー州が予備選挙を実施します。大統領選挙はこの2州から始まるのです。多くの州で予備選挙が実施される日があり、これを「スーパーチューズデー(なんかすごい火曜日)」といいます。
全国党大会「俺が!私が!公認候補!応援ヨロシクゥ!」
予備選挙が終わると、だいたいの州で公認候補となる2名(正副大統領1名ずつ)が判明します。
2020年の選挙では、民主党公認候補…ジョー・バイデン、カマラ・ハリス(副)/共和党公認候補…ドナルド・トランプ、マイク・ペンス(副)となっていました。
彼らは全国党大会でそれぞれ正式に党の公認候補となり、所属政党の全面的なバックアップを受けてタイマン勝負に挑むことになります。ここからいよいよ、本選挙の開幕です!
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