令和4年春-青春18きっぷ旅行-報告者「くない_S.N.」kunai_S.N.
注意!
この記事はいわゆる「飯テロ」的成分を多分に含みます。閲覧はお腹をいっぱいにした後をお勧めします。
1日目 -出発-
まだ日が昇っていない早朝、誰も乗っていない電車に揺られていました。手元の時計は5時以前を示しており、窓を見ると無表情な自分の顔がはっきりと見えました。
2022年春のある日、私は青春18きっぷを利用して普通列車の一人旅に出ていたのです。目指す場所は九州であり、途中に泊まる宿泊施設のみ予約して、そのほかの予定は組まずに家を出発しました。
始発列車に乗り込んだ私は、まずは東京から西進し名古屋を目指すことにしました。
名古屋駅
名古屋に着いたのは12時あたりでした。
駅のホームに降り立ってみると、JR東日本の電車を見慣れている私にとって見たことのない電車ばかりが並んでいました。ここはJR東海のお膝元、名古屋駅であることを思い出しながら改札を出ると、太陽は真上に昇っていました。
昼ごはんが食べられる場所を探してみると、どこもかしこもスーツを着た会社員や女性のグループで賑わっていました。あまりの賑わいに並ぶ事が嫌いな私は駅ビルを離れ、スマホで目当ての店を調べて向かうことにしました。
そこはいかにも和風な店であり、暖簾をめくって中へ入ってみると店員さんに案内され着席しました。
この旅、初めてのご飯です。
家で朝ごはんを食べてから7時間ほどは経過しているので、お腹がペコペコでした。すぐさま、メニューの2ページ目あたりに大きく書かれている定食を注文しました。
おおよそ10分経った後、注文したご飯が手元まで来ました。
この料理は「ひつまぶし」と言うそうで、名古屋名物を5つほど挙げると大体入ってると聞きます。
幼少の頃はあまりうなぎが好きではありませんでした。食感や小骨が入っている感じがなんとも不快に感じられたのです。しかし、この歳になってみると、嫌いだった理由を忘れるほど美味しく感じられます。
食べてみると外がサクサクかつパサパサでありながら、身はしっかりしておりました。一口食べた感想は淡水魚的な味と言うものでした。淡水魚がどういった味なのかわからないのですが、寒ぶりやまぐろといった脂たっぷりのイメージとはかなり違うことは確かでした。
文章を書く事が苦手なのでこれ以上蛇足することはありませんが、とにかく美味しかったことは間違いなく言えます。
会計は3980円だったと思います。この先のくない財政支出が引き締まった瞬間でした。
お昼ご飯を食べた後、名古屋駅周辺を散策したあたりで時間は14時になりました。実は今日泊まるホテルが大阪なので、そんな長時間名古屋に留まることはできませんでした。
最後に名古屋駅近くの展望台に昇って名古屋城を一目見ると、名古屋駅ホームへ向かい電車に乗りました。
大阪駅へ着いた時刻はおそらく18時ごろでした。
かなりの早起きをしていたため眠気が強く、ホテルまで寄り道をせずたどりつきました。チェックインを済ませると、部屋へ入りすぐに眠りました。
2日目 -大阪-
朝起きてみると、朝4時でした。
とても早い時間でしたが、さっさとチェックアウトして大阪を散歩することにしました。なにぶんこの宿、格安なのは良いのですがベッドが硬く、ぐっすり眠れたとは言い難かったです。
一泊2300円でした。
共用のシャワーを浴びると支度をし、まずは大阪駅へ向かいました。
朝ごはんです。
昨日はすぐに寝てしまったため、そこそこお腹が空いていました。大阪駅でお店を探してみると朝6時に営業しているお店が一軒ありましたので、そこに向かうことにしました。
いわゆるモーニングというものでしょうか。
ハムエッグのトーストにアイスコーヒー、ついでにクロワッサンを買いました。このとき、大阪弁が喋れないのでちゃんと注文できるか不安ではありましたが、普通に関東の言葉が通じたので安心しました()。
その後、1時間程度大阪駅周辺を散歩しました。
そのまま電車に乗って大阪城に行って見学し、さて、やる事がなくなってしまったのです。この時の時刻は朝の8時すぎ、天守閣には登れませんし、あべのハルカスの展望台は調べてみると10時からの営業でした。
そこで思いつきました。
阪神競馬場に行ってみたい。
そう、この私、某スマホゲーにハマって以来、競馬場に行く事が趣味の人間になっていたのです。
咄嗟に競馬場の入場券を購入し、向かう事を決めます。
阪神競馬場
阪神競馬場に着いた時刻は11時前あたりでした。
この競馬場という施設、意外と綺麗で広くてご飯も食べる事ができるので、暇を潰すにはもってこいの場所だと思います。というわけで、少し早めのお昼ご飯でカレーライスを食べました。
値段は400円でした。
馬が写っている写真は、馬主さんとの兼ね合いのためか基本的にはSNS等での拡散が認められていません。いわゆるグレーゾーンだとは思いますが、ここで掲載することは控えます。
というわけで、馬が走ってる姿を眺めたり馬券を少し買ってみたりと満喫していたら、いつの間にか時刻は16時になっていました。偶然にも少しお金が増えましたので、贅沢に近くのすき家でネギ玉牛丼を食べることにしました。
飛田新地
次の宿泊地は姫路でしたが、このまま向かうより大阪に来たなら行ってみたい場所があり、一旦引き返してその場所へ行くことにしました。
飛田新地という場所は元遊郭であり、現在も料亭として営業を続けている店舗が数多く立ち並んでいます。「お兄さん、呼んでるよ」「ここで決めちゃいな」といった言葉が投げかけられ、目を向けると手前に年配の女性、少し後ろに着飾った若い女性がにこやかに手を振ってくる。全ての店舗がこのような客引きを行なっていて、心配していた強引な客引きはありませんでした。
一通り歩き回った後、時間も限られていたので次の宿泊地へ向かうことにしました。
姫路駅近くのホテルにチェックインしたのは20時ごろです。
ちょっと高めのビジネスホテルといった雰囲気で、一日中歩き回った疲れを癒すのには十分なほどベッドはふかふかでした。コインランドリーがあったので1日目に着ていた服を洗濯したのですが、たしか400円くらいして、洗濯するだけでもそこそこするんだと感じました。
一泊およそ6千円でした。
3日目 -西方への脱出-
スマートフォンのアラームが鳴っていることに気づき、音を消して時刻を確認すると6時ぴったりでした。シャワーを浴びて、出発の支度をしてチェックアウトを済ませます。
姫路城を遠くから眺めて、駅のコンビニでサンドウィッチとおにぎりと缶コーヒーを買い、朝食としました。
写真は撮り忘れました。
基本的に生息地が関東圏の私にとって、普通列車において二人で並んで座れる座席というものが珍しく見えました。この日は一日中電車に揺られていましたが、座席は意外と柔らかいので、お尻や背中が痛くなるという事がありませんでした。
しかし、基本的に普通列車を乗り継いで遠距離旅行をする人が少ないのでしょうか。姫路から広島駅に行く間の三原駅で40分程度の乗り換え時間がありましたので、周辺の散策を行いました。
広島駅
ここは広島駅で、時刻は13時過ぎです。駅中のお蕎麦屋さんでお昼ご飯を食べました。
ここで何千円かを課金すれば1時間程度で九州まで飛べるのですが、それでは何のために青春18きっぷを買ったのかわかりませんので、グッと堪えて普通列車乗車ホームへ戻ります。
瀬戸内海の綺麗な浜を眺めながら電車に揺られていると、およそ18時に下関駅に着きました。
この駅で乗り換えて、長い関門トンネルを抜けるとそこは雪国ではありませんでしたが、九州に上陸することになります。
関門海峡を突破
私はこの日、本州と北海道に次ぐ大きさである島、九州に上陸を果たしました。今回はただ上陸する事が目的でしたから、どこに行くとかはこの時点では決めていません。
博多駅に降りた時刻は19時30分でした。周囲のお店を見ると、まん延防止等重点措置の影響か閉店準備をしている店が多かったので、パン屋さんとコンビニで適当に夕食を調達してからホテルへチェックインしました。
こちらが本日の夕食です。
4日目 -西側で見た景色-
ホテルの朝食と言ったら、バイキングを思い浮かべる人が多いと思います。
…………そう、いわゆるデーン人とかノルマン人のことですね()。
ホテルの朝食の取り方が面白くて、ビニールの手袋をして料理を盛り付ける形でした。感染症対策の一環でしょう。
いろんなものが食べれて楽しかったです。特に、フレンチトーストが美味しくて、家で食べるべちゃべちゃなものとは違うことを実感しました。
太宰府天満宮
本日は行くところを決めていませんので、ネットで良さそうな場所を検索してみると太宰府天満宮を見つけました。バスの時刻表を確認すると、すぐ出かけることにしました。そして、バスに乗ってから40分ほどで太宰府駅前に着きました。
梅をいっぱい撮り終えると、売店で梅ヶ枝餅というお菓子を売っていたので一つ買ってみました。
なんて読むのかわからなかったのですが、「うめがえもち」と読むそうです。焼きたてというイメージ通り外側がサクサクで、甘ったるい感じがしないのが良いポイントです。
帰りは電車にすることにしました。太宰府駅から西鉄二日市駅に行き、歩いてJR二日市駅に行って博多駅まで帰りました。
※関連動画
博多駅周辺
博多駅に14時過ぎに着き、刺身が食べたかったので刺身を食べれるお店を探しました。
結構な値段がしましたが、個人的に興味があったのが刺身醤油です。
なんでも、九州の醤油は甘い味をしているそうで、関東のものとは味わいが違うのだそうです。実際に食べてみると、甘い甘いと言われているほど甘くはない印象でしたが、確かに少しとろみがあって濃い黒色が特徴の醤油でした。
意外と美味しくて、自宅用にどこかで買って帰ろうと思った瞬間でした。
ホテルに帰ってきた時刻は16時ごろで、どこか出かけようと思えば出かけられる時間帯でした。しかし、引きこもり精神旺盛な私は何をするかといえば、YouTubeで動画を見たり、スマホゲーをすることでした。それはそれで楽しいのですが、もったいない感じがします。
そして、時間が流れ18時ごろになるとホテルのバーが開く時間でした。宿泊の特典としてバーの一杯無料チケットを2枚もらっていたので、利用することにしました。
頼んだものは、ジントニックとフライドポテトです。ポテトは意外と量があって、夕食がわりになったのが良かったです。
そこそこ酔うために、マッカラン12年をロックで注文して、2枚目のチケットをソフトドリンクで消化して部屋に戻りました。ポテト800円、マッカラン1000円で1800円でした。
チャージ料はチケットに含まれているのかな?
5日目 -東側への帰還-
ぐっすり眠ってから起きると朝の10時でした。部屋の扉に新聞紙がかけてあるので、それを眺めています。
原油価格がマイナスの時期もあったのに、ほんと世の中はわかりませんね。今日は帰るだけなので、時間的余裕があります。ホテルの朝食は10時までなので、朝食チケットを昼食に利用することにしました。
11時過ぎに朝食と同じ場所に向かうと、メイン料理2品を選べて、朝食と同じ様なバイキングも食べられるランチが提供されました。
あれ、これは昼に利用する方が豪華なのではないでしょうか?
メイン料理は大きく書かれているものを選びました。たいてい、マイナーな料理よりメジャーで注文数が多いものの方が美味しかったりする気がします。
上の画像は、青椒肉絲と蒸し野菜の何かです。そして、昨日も食べたフレンチトーストを食べ、その場を後にしました。
飛行機
13時チェックアウトなので、余裕を持って12時30分にチェックアウトを済ませ、ホテルを後にしました。青春18切符の旅なのに、なぜこんな遅い時間に出発するのか。それは、福岡空港から成田空港へ飛ぶ飛行機を予約しているからです。
博多から東京までは2日かかりますし、ホテル代を入れるとLCCもあまり変わらないと思います。余った青春18きっぷは、帰りにどこかで売ってしまうことにします。
12時40分ごろに福岡空港につきました。15時30分からのフライトだったと思うので、3時間くらい早くついてしまいました。飛行機でも眺めながら時間を潰し、保安検査を終えた後のお土産屋さんで九州の醤油を購入しました。
成田空港に着いたのは17時過ぎでした。ここから、電車に乗って私の家に帰ることになり、今回のお出かけは終わりました。
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