『坂の上の雲』はいいぞ。(おすすめ歴史ドラマ紹介 特別編)いのっち









※とある歴史ドラマの紹介文です。ネタバレ注意!
こんにちは、いのっちです!
新年度も「世界史べーた(仮)」をよろしくお願い致します♪
(「獣史祭」への御参加 & 応援ありがとうございました!✨
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さて、今回は久々に「歴史ドラマ」の御紹介をさせて頂きたいと思います
(今回で6本目、約1年ぶり)。
過去の紹介ブログはこちら!
今回は、3月に再放送が終了したばかりの『坂の上の雲』(2009年[平成21]~2011年[平成23])を御紹介したいと思います。
(※あくまでドラマ紹介ですので、史実や原作とは微妙に内容が違う可能性があります)
何といっても、懐かしかった(もう15年前…)
本放送の頃の私はまだ子供でしたので、続きが待ち遠しくてうずうずしていたことを思い出します。
(本作は1年おきに放送される3部構成でした)
いわゆる通年で放送される「大河ドラマ」枠ではありませんが、放送時間は大河の倍(90分)で、膨大な制作費を費やして世界中でロケを行うなど、「NHKの本気」を垣間見ることが出来る超大作の「スペシャルドラマ」です。
(旅順港閉塞作戦や二百三高地、そして日本海海戦は大迫力)
加えて、大河常連のベテランや大物俳優さんたちが惜しみなく出演されており、この規模の歴史ドラマは正直二度と制作できないのではないのかと寂しく感じた自分もいました。
(もちろん、いつか超える日が来て欲しいです!)
物語(史実と区別するためにあえてこう呼びます)の舞台は「明治時代」の日本です。
主人公は伊予松山(現在の愛媛県松山市)出身で、「智謀如湧(ちぼうわくがごとし)」と称えられた海軍軍人「秋山真之(演:本木雅弘さん)」、その兄で「日本騎兵の父」と呼ばれた「秋山好古(演:阿部寛さん)」、そして真之の親友で明治を代表する俳人「正岡子規(演:香川照之さん)」の3人です。
…ということになっていますが、実際には政治家、軍人、文化人、そして一般の民衆に至るまで、明治という新時代を築いていった人々を描く群像劇となっているのが本作の特徴です。
(もちろん物語の中心は彼らですが)
原作者の「司馬遼太郎(大正生まれ)」は、明治という時代に「庶民が国家というものにはじめて参加しえた集団的感動の時代」、「個人の栄達が国家の利益と合致する昂揚の時代」、「楽天的な時代」など、かなり好印象を抱いていたと思われます。
国家・国民が一丸となって国威発揚に向かっていく姿は「昭和後期の高度経済成長期」に重なるイメージかもしれません(いわゆる「昔はよかった」的なノスタルジー史観)
まあ、司馬さんは戦争を経験している世代(終戦時22歳、従軍経験有り)ですし、日本史に対する関心の出発点(創作意欲の源泉)がまさに昭和の軍部に対する失望(「昔の日本人はもう少しましだったのでは?」)だったわけなので明治の理想化は仕方ないと思いますが。
もちろん近代化の進展で生じた様々な悲劇や苦難などもあったわけで、ドラマではその辺りに触れるシーンが挿入されていました。
本作には様々な魅力的な人物が登場するのですが、流石に全員紹介すると長くなりますので、何人かを個人的にピックアップして御紹介しますね♪
(お気に入りの方に言及していなかったらすいません…)
まずは主人公の一人であるお兄さん(好古)。
豪放磊落な性格に加えて、武士道的な精神を有する豪傑然とした人物である一方で、合理的な育成理論に基き日本の騎兵を育成し、退役後は地元に戻って教育者としても名前を遺した凄い人です。
真之や子規周りのパートは心が重くなる話も多かったので、ある意味本作の癒しのような存在でしたね。
(あと、単純明快に阿部寛さんがカッコいい✨
まるでローマ人のようだ)
あと、大人になって少し見方が変わったのが乃木将軍ですね。(演:柄本明さん)
子どもの頃は、無謀な突撃を繰り返す第三軍は頭悪いなあと思ってたんですが、上官や中央、世論から受ける強烈なプレッシャーの中、情報がほぼ無い中で乏しい物資を駆使して何とか状況を打開する姿にちょっと同情してしまいました
(社会人になったからかなあ…)
まあ、「(防備が固まる前の)二百三高地を最初から攻撃目標すればよかったのに」と100年後を生きる我々が専門家のように語るのは簡単ですからね。
旅順要塞の攻略を「軽く見ていた」のは上層部も含めた全体の認識のようでしたし、「苦戦の原因は現場(第三軍)が無能だったからだ!」と一言で片付けてしまうのは少々乱暴なのかなあと、大人になって改めて思った次第であります。
乃木将軍と児玉源太郎(演:高橋英樹さん)のやり取りも好きですね。性格は全く違うんですが、年も近く長年共に戦ってきた友人同士にしかわからない心の繋がりというものを感じてしまいました。
(その分、第三軍の参謀たちにキツく当たるのはどうかと思いますが、まあ軍なんてそんなもんか…)
あと、この二人は九州で行われた士族の反乱(秋月の乱、神風連の乱、西南戦争)に深く関わっている人物なので、個人的にも興味がある軍人たちです。(いつか関連場所を巡ってみたいです)
そして、九州出身の私にとって大分出身の「広瀬武夫(演:藤本隆宏さん)」の最期も辛かったですね…
主人公たちと同じくらいその動向に焦点が当たっていた彼もまた、武士道精神を有していた快活な好漢だったのですが、日露戦争の序盤に行われた「旅順港閉塞作戦」の最中に砲弾にあたって命を落とします。
個人的には彼の死が本ドラマにおける情緒の分水嶺だった気がします。
(このあとは旅順や二百三高地など辛いシーンが続きますので…)
広瀬が心に刻む敵味方を超えた友情は非常に眩しい物でしたが、彼自身と一緒に砲弾で打ち砕かれた印象です。
旅順戦と並んで、戦争が益々無慈悲で感情の介在する余地が無いものになっていく象徴のようなシーンでした。
さて、まだまだ取り上げたいエピソードや人物は山ほどあるのですが、
とても語りつくせませんので、
残りは是非御自身の眼でお確かめください♪
(いつもの)
最後に、日露戦争繋がりということで、「世界史べーた(仮)」に加入してくれた新メンバー「まるくすさん」の動画を御紹介させていただきます♪
通説に留まらず、最新の研究も反映させていっている意欲シリーズですので、本チャンネルと合わせて、是非まるくすさんのチャンネルも是非よろしくお願い致します♪
下記はマルクスさんおすすめの書籍です。
日露戦争についてもっともっと深く知りたい方は是非!
・長南政義『新史料による日露戦争陸戦史―覆される通説』並木書房 2015年
・長南政義『二〇三高地 旅順攻囲戦と乃木希典の決断』角川新書 2024年
それでは皆様ごきげんよう。
ばいばい!
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