フロリダ旅行の備忘録

はい皆様ここではお久しぶりです。 新型コロナの流行も一段落はして、最近海外旅行に関する広告や案内が増えてきた気がします。 しかしまだまだ自由に旅行できる雰囲気ではない上、私自身としても年一で海外旅行ができた自由な身分ではなくなってしまったため、やはり今回も過去を懐かしみながらブログを書いていこうと思います。 今回紹介していくのはアメリカのフロリダ旅行の様子です。 フロリダには何がある? なにがあるでしょう。正解はディズニーランド。 ディズニーランドと言えば我々日本人には東京ディズニーリゾートが定番ですが、本場アメリカのフロリダにあるディズニーランドは何もかも桁違いです。 まず広さが110平方キロメートルあります。日本のは0.465平方キロメートルなので本当に桁違いです。その差は200倍以上! 私は一週間フルで回りましたが、半分も回りきれませんでした。おそらく隅から隅まで全制覇するには一ヶ月いるんじゃないかな。 しかしながら一週間しか猶予がない中で、私も面白そうなスポットを厳選して臨みました。 今回はその中でも特に面白かったアトラクションを3つご紹介します。 ロックンローラー・コースター   エアロスミスの音楽に合わせて暗い空間をハイスピードで駆け抜けるジェットコースタータイプのアトラクション。(wikipediaより引用) スペース・マウンテンなどと異なり方向転換が少なくスイスイと大回転してくれるので色んな意味でノリやすかったです。 ディズニーパークで最もハードなアトラクションとの評価もありますが、恐怖感は少なく楽しいコースターだと思います。 エクスペディション・エベレスト 2つ目は通称エベレスト、これも絶叫系。名前の通りエベレストを模したコースを駆け抜けるアトラクションとなっています。 最初の上りのコースが長く、途中で線路がなくなったと思えば後ろ向きに超スピードで下るので良い意味で恐怖感満載のコースターでした。 ストーリーもタワー・オブ・テラー並に結構作り込まれていて、没入感もあるクオリティの高いアトラクションとなっていると思います。 ディズニーパークで最も高いアトラクションと言われており、山頂の高さは60.8mあります。 テスト・トラック 最後はテストトラック、名前の通りテスト用の自動車型のアトラクションに乗り、様々なテストを行っていきます。 そして最後には走行テストが待っており、これが最高時速105kmとディズニーパークで最も速いアトラクションとなっています。 ビッグサンダーマウンテンのように外を高速で駆け抜けるコースターなので、爽快感が最もあるアトラクションなんじゃないかな。   いずれのアトラクションも日本にはありませんが、Youtubeで検索すれば乗ってみた動画があがっているので気になる人は一度見てみてほしいです。 また、日本のディズニーランドのアトラクションで、私の中で評価が一番高いのはスペース・マウンテンですが、どうやら2027年までリニューアル工事で閉鎖されるみたいですね。 果たしてどんなアトラクションに進化するのか楽しみです。4年後か……。   そんなわけで今回はここまで、また機会があればお会いしましょう、ではでは~。

アメリカの裁判所について

お久しぶりです。せるヴぁんだです。今回のブログ担当ということで、「アメリカの裁判所」について徒然なるままに書き散らしたいと思います。   アメリカ「合衆国」というちょっと変わった国 The United States of America, 略してU.S.A。一昔前(?) に同タイトルの曲が流行りましたが、日本人としてよくよく考えてみれば、アメリカという国は奇妙な国家形態をしています。日本の場合、「国」と言えば日本国そのもの、その下の行政単位は県、市、区、群、町…というように刻まれていきます。(道州制万歳!) 一方のアメリカは、いわゆる連邦制国家なのです。2023年現在、全部で50州を抱える国ですが、この「州」という存在がいささか厄介なのです。おそらく、多くの人が州=県のようなイメージを持つのではないでしょうか。愛知県豊田市≒ミシガン州デトロイト市のように。   しかし、実際のところ、アメリカの各州は日本の都道府県よりもはるかに強い権限を持っています。なんたって「州の憲法」が作れてしまうのですから。(おまけに州兵という州知事直轄の軍事組織まで!そう、某Grand Theft Autoなゲームで手配度が最高になるとやってくる人たちですね)このため、アメリカという国には、連邦政府たる「アメリカ合衆国政府・議会・司法」と、小さな国家とも呼ぶべき、「州政府・議会・司法」が二重で存在しているのです。日本の地方自治体にもそれぞれ議会と行政は存在し、条例も制定できますが、さすがに憲法や法律(※1)は作れません。国の唯一の立法機関は国会のみと憲法で定められています。(第41条) ※1…多数ある「法」の中でも国会で制定された法を特に「法律」と呼びます。   一番の違いは「裁判所」の構造かも アメリカと日本は「三権分立」型の構造をしています。議会(立法)・行政・司法の三すくみですね。そのなかで、議会と行政については、上に見た通り、権限の強弱があるとはいえ、ある程度は似通っています。しかし、司法たる裁判所はまったく違う構造をとっています(なぜでしょうね?)この違いの原因を探るところまではパワーがないのですが(すみません。。。)ここでは組織構造の違いを簡単に紹介しようと思います。   1.日本 日本の場合、司法制度の頂点たる最高裁判所が1つあり、日本を八つの管区に分けて高等裁判所が設置されています。その下に第一審となる地方裁判所・簡易裁判所・家庭裁判所がたくさん存在することになります。このように、最高裁をトップとする単一ピラミッド構造が日本型司法制度ですね。   2.アメリカ アメリカはというと、裁判所も「連邦政府」と「州政府」の2つのピラミッド構造を取ります。アメリカの統治システムは原則として州政府が責任を負い、州政府ではできないことや特に必要とされる場合に、連邦政府に権限があるようになっています。たとえば、合衆国憲法の解釈・適用に関する問題は、州の裁判所ではなく連邦裁判所が審理する権限(管轄権)を持っています。このように、連邦裁判所が管轄権を持つのか・連邦と州いずれの裁判所にも管轄権があるのかなど、個々の訴訟問題の性質によって、どこで裁判するのかが決まります。連邦と州を比べると、連邦の方が力があり、上下関係があるようにも思えますが、州の裁判所システムが連邦の裁判所システムに従属しているようなことはありません。あくまでも「異なる別の裁判所システム」としてそれぞれ独立しており、管轄権の競合があった場合にのみ、個別に調整されています。(たいていは連邦法が優先します)   A)州裁判所システム アメリカで提起される訴訟のほぼすべては、州裁判所へと持ち込まれます。州の裁判所システムは各州によって様々であり、特に統一されているわけではありません。基本的には州地方裁判所(District Court/Trial Court)・州控訴裁判所(Court of Appeals/Appellate Court)・州最高裁判所(Supreme Court)の三審制ですが、州によっては控訴裁判所がなく、第一審と最高裁判所の二審制を採る州も存在します。(デラウェア州、サウスダコタ州、ワシントンD.C.など)   さらに、州によって憲法や法律の内容、蓄えられた経験(先例となる判例法)も違うため、同一の訴訟を別々の州で提起すると、必ずしも同じ結論や量刑にならない可能性もあります。有名な話では、国際的な企業が準拠法と管轄裁判所(※2)を選ぶ際、アメリカではニューヨーク州とデラウェア州が多いそうです。(デラウェア州なんて何もないのに!)これは、2州が企業紛争に関する豊富な先例を蓄えているからと言われています。 ※2…事件・紛争が起きた時、どの国・州の法律に基づいてどこの裁判所で審理するかということ。   また、アメリカ裁判所制度の最大の特徴と言ってよいのが、「巡回裁判所(Circuit Court)」の存在です。巡回裁判所はその名の通り、管轄する地区をぐるぐると巡回して移動式の裁判をしていたのです。残念ながら今はもう存在しませんが、馬に簡易的な審理台を引かせて、判事が裁判をして回っていたそうですよ。(当時は上等なクッションもなかったので、長時間の移動と審理で判事のお尻が破壊されたとの説も)   (画像引用:HJ Erasmus, Circuit courts in the Cape Colony during the nineteenth century: hazards and achievements,Fundamina… Continue reading アメリカの裁判所について

グラント大統領の記念碑を上野へ見に行こう

上野公園の南北戦争スポット!? 読者の皆さんは上野恩賜公園を訪問した事があるでしょうか? 博物館や動物園で有名な公園ですが、このブログを書いている3月末なら桜が見頃なお花見の名スポットでもあります。 しかしこの公園、日本では数少ない(?)米国史を感じられる場所となっています。と言う事で今回は南北戦争を北軍の勝利に導き、戦後に大統領を務めたユリシーズ・グラント、彼の訪日を今に伝える上野公園の植樹碑訪問ブログです。 この記念碑自体への行き方は結構簡単、上野駅公園口から直進して動物園正門の前で左手に見れば到着です。   ただし結構ひっそりした見た目なので、そこは注意かもしれません。記念碑のレリーフは中央はグラントの肖像、左右に英語と日本語で植樹碑設置の来歴が記されています。 (日本語の碑文は塗装が消えかかっててちょっと読み辛い……)       グラントと言えば1865年に北部の勝利で幕を閉じた南北戦争で北軍の最高司令官に上り詰め、南軍のリー将軍を破り一挙に英雄となった人物です。その後1868年の大統領選に参戦すると、対抗する民主党の候補を獲得選挙人で大差を付け当選し第18代大統領として8年勤めます。 (彼が任期中に取り組んだ南部の再建も南北戦争後の重要な出来事でした) 1877年に大統領任期を終えたグラントは世界各国への訪問へ出発、1879年には日本を訪問し明治天皇への謁見を行い、足を延ばして日光へも訪れました。そしてこの訪日の際に記念植樹を行った場所の一つがこの上野公園なのです。 ちなみに肝心の植樹した木は記念碑から左に向くと今でも姿を確かめられ、二本のうち左側はグラント夫人による泰山木で、右側がグラント本人による檜です。そして明治時代に植樹された由縁が時代と共に薄れる事を憂いて昭和4年に記念碑が建立されました。 今回の訪問記はこの辺で終わろうと思いますが、有名な文化スポットが並び立つ上野で公園に佇む銅像や記念碑にも、普段は意識しない由緒が見つかるかもしれません。  

ハワイ料理がおいしい! 飯テロの話

飯テロがしたいです みなさんはハワイに行ったことはありますか? 私はハワイどころかアメリカの地を踏んだこともなかったです。   今回はたまたまハワイに行く機会があったので、とりあえず飯テロがしたいハワイの料理についてご紹介します。今回訪ねたのはハワイの中でも一番知名度の高いオアフ島でしたので、オアフ島の文化も少し交えながら飯テロをしていければと思います。   マヒマヒ 日本にも居る魚「シイラ」をグリルやソテーしたお料理になります。魚の名前がそのまま料理名になっていて、シイラはハワイ語で「MAHI MAHI(強い 強い)」という名前になります。高級魚に分類されるシイラは成魚では1.5m〜1.8mほどになるようです。もうそれってほぼ人間サイズでは? 日本では高知でよく食べられているそうですね。 白身魚なのでクセが少なく、ジューシーな食べ応えのある身に濃厚なホワイトソースがかけられていました。ハワイでは魚が出ると大体レモンかライムが添えられるのですが、量が多いのである程度食べたところで柑橘系のものを絞ると、程よくさっぱりとした味に味変できて良いですね。 ハワイでは白米も食べられているので、お米がついています。日本からの移民が多かったこともあり、今でもプレートランチにはお米が添えられることもあるようです。 パイナップルが添えられているのですが、このパイナップルはオアフ島のドールプランテーションから来ているようで、この1切れで満たされるほどの新鮮で甘いものでした。   ガーリックシュリンプ ハワイの代名詞とも言えるほど有名なガーリックシュリンプですが、本場のガーリックシュリンプはガーリックがしっかりと効いていて、スパイスの存在感が強いです。 そもそもハワイでガーリックシュリンプが人気料理になったのは、ハワイ オアフ島の北部カフクで1970年台に海老の養殖を始めたことがきっかけです。とれたてのエビにオリーブオイルと大量のガーリックをなどで味付けしたB級料理が広まって今にいたります。養殖しているから食材に困らない、うまい特産料理ですね。 今ではお店ごとにエビとガーリックを使う以外は大胆なアレンジをしているようで、使っているスパイスもソースもどこで食べるかでかなり違います。他店との食べ比べをする観光客も多いとか。 余談ですが、ガーリックシュリンプやエビチリのようにエビに味を染み込ませたい料理に関しては、エビの背に沿って包丁をいれると良いとされています。味がよく沁みる上にくるりと丸まって可愛くなりますよ。   ハンバーガー ハワイもアメリカの一種ですので、もちろんハンバーガーがおいしいです。 バンズの上に棒が刺さっているのは、ウェイターさんが運ぶときにあまりの具の多さにバーガーが崩れてしまわないようにするためのようです。写真の撮り方でわかりにくいですが、実はこのバーガー、手から簡単にはみ出るぐらい大きくて、齧り付くのが大変なぐらいのサイズでした。 (コメントが少ないのはあまりの質量に食べるのが大変だったからです。美味しかったです)   ポケ・ボウル ポケ(ハワイ語:poke)は”切り分ける・スライスする”を意味する言葉で、切り身魚を白米にのせたものをポケ・ボウルと言うそうです。日本のマグロ丼のような醤油ベースの味付けのものから、ハワイらしい香辛料の効いた味付けのものまで多種多様な味のものが販売されていました。 ハワイ語での表記から察せられるように島国のハワイには生魚を食べる習慣が古代からあったようです。元々は採れたての魚に塩や海藻を混ぜていたものを、西洋から持ち込まれた玉ねぎや日本や中国から持ち込まれたごま油や醤油を使うようになり今の形になりつつあるのだとか。 写真のものは日本出身の方が経営される「マグロブラザース・ワイキキ」さんで購入したポケ・ボウルです。マグロにアボカドが合うのは最早常識ですが、それに辛味の効いたスパイスとライムの酸味の組み合わせがたまらない逸品でした。   パンケーキ&コーヒー パンケーキの発祥は本当にハワイなのか(?)という議論はパンケーキの定義によって意見が分かれることでしょう。しかし、一般的に先日日本で流行った所謂”パンケーキ”の発祥はハワイであります。 (森永のホットケーキ粉で作ったホットケーキに比べると)少し脂分が多い生地にクリームやシロップ、バター・果物を添えていただきます。 写真は世界3大コーヒーと言われるハワイ原産のコナコーヒーで有名な「ホノルル コーヒー エクスペリエンス センター」さんでいただいたパンケーキになります。店内に充満する挽きたてのコーヒーの香りと、ハンドドリップでいただくコナ・コーヒーの組み合わせがとても素敵でした。(尚、コナ・コーヒーの写真は撮り損ねました) 話はそれますが、ハワイでは犬と一緒にお店に入ることができるお店があるようで、この「ホノルル コーヒー エクスペリエンス センター」さんにも犬連れのお客さんがいました。大きな犬が可愛くて思わずたどたどしい英語で話しかけてもふもふさせてもらいました。   まとめ まだ数品しか紹介していないにも関わらず、土着のネイティブ・ハワイアンの文化から日本やアメリカ移民によってもたらされた文化までを融合させて旅行者に”実にハワイらしい”料理を提供していることがお分かりいただけたかと思います。 ハワイでは観光産業に重きをおいてから、ハワイの文化や地産地消にこだわったメニューを開発し続けています。特に顕著な動きとして1991年から行われた”食の革命”があります。「ハワイ・リージョナル・キュイジーヌ」という12人のハワイのシェフのグループが集まってハワイ独自の料理を世界の主要な料理として広げていくという目標をもった運動が社会に広まり、ハワイ全土に”ハワイ産の食物を使い、ハワイらしい料理をつくろう”という気運が広まっております。 旅行に来た人にハワイの思い出を食でも残してほしいという思いから郷土料理の”開発”に勤しんでいるハワイの人々の努力を感じることができるいい滞在でした。いえ、難しい話はやめましょう。ハワイ料理、美味しかったです。ここまで読んでいただきありがとうございました。   おまけ Dole(果物ジュースで有名なあのドールです)のプランテーションに立ち寄ったのですが、パイナップルが実際に育てられているところを見るのは初めてでした。 「パイナップル、ワレェ、そんななり方しとったんかぁ……!」 と衝撃でしたので貼らせていただきます。 もっとしっかりした巨木から実ができると思っていたのに、地面に近い硬度強めの雑草から生えてるんですね。ちなみにパイナップルはハワイが原産の植物ではなく、南米から持ち込まれたものだそうです。1920年代にハワイとアメリカ本土を繋いだ定期客船の広告モチーフとして用いられたことで、一気にハワイ=パイナップルの印象ができたとのこと。 広告の力はすごいですね。   [参考記事] 「Hawaii… Continue reading ハワイ料理がおいしい! 飯テロの話

ご挨拶と今回(ジャクソン大統領)の動画について

皆さまこんにちは、Fieseler(フィーゼラー)です 自己紹介 南北戦争など近代アメリカ史に興味があり、個人企画ではその戦史解説をしていければと思っております。ただ洋風かぶれなのでこれまで興味が欧米に偏っているので、日本史に詳しいメンバーの方が語るお話や動画で皆さまと学んで行ければと思います。 今回の動画について このページを視聴者の皆さまがご覧になる頃には「アンドリュー・ジャクソン人物紹介」の動画が上がっていると思います、ここでは少し動画制作時のお話をさせて頂きます。 動画に入れるエピソードを考えていた際 「そう言えばジャクソン大統領って弾劾訴追されてたっけ……」 と思っていたのですが、動画制作に当たって生涯を調べていても一向にそんな記述は見当たりませんでした。 それもその筈、弾劾訴追を受けたのは アンドリュー・ジャクソン大統領 ではなく、南北戦争後の南部の再建(リコンストラクション)で活躍した アンドリュー・ジョンソン大統領 なのでした。そのころ弾劾訴追が話題となったトランプ大統領がジャクソンを尊敬していたことや名前の似ていることより、実際に取り違う報道もあったようです。 取りあえず思わぬ罠を回避したり久しぶりの動画制作の感覚を取り戻しながら完成したこの動画を楽しんでいただければ幸いです。