世界史べーた(仮)のサムネイルができるまで

サムネイルについて はじめましての方ははじめまして。 2022年の5月から世界史べーた(仮)さんの企画以外のサムネイルを制作させていただいております眞白と申します。 現段階で4ヶ月程度ほぼ毎週サムネイルを制作しており、現段階では20枚程度のサムネイルを制作させていただきました。今回はサムネイル制作に関わる中で、制作中に気をつけていることについてまとめていこうと思っております。一般的なサムネイル制作の話はネット上に多くあると思いますので、今回は世界史べーた(仮)さんに合わせてどういうことをしているかというお話になります。   気をつけるようにしたこと 世界史べーた(仮)さんの4ヶ月の間にサムネイルの制作において気をつけるようにしていることはこちらの3点です。   ①YouTubeにあるボイスロイド解説作品であるということがわかるようにすること ニコニコ動画の解説動画を視聴していて、ボイスロイドの声に驚くことはほとんどありませんが、YouTubeでの解説動画のボイスロイド音声に驚くことはあるでしょう。ご存じの通り、世界史べーた(仮)メンバーのほとんどはニコニコ動画での活動に主軸を置いていたため、投稿動画のほとんどがボイスロイドによる作品です。一方で、YouTube解説動画という舞台はまだまだ生声が多い印象があります。他チャンネルと並んだ際に、サムネイルでボイスロイドや二次元イラストを多用した作品であることを匂わせるために、可能な場合は画面の1/5をボイスロイドの立ち絵にするようにしています。(※タイトル自体がメジャーワードな場合や他に掲示する画像がない場合です)   ●基本的にはメンバーさんから動画内で使用しているボイスロイド素材を送っていただいています   YouTubeサムネイル制作のコツの1つオーバーな表情をドアップにすることと言われていますが、無料で配布されているボイスロイド立ち絵イラストのほとんどがドアップには対応できない解像度で配布されています。あまり大胆なことはできないのですが、今後解像度の高いイラストが増えればもっとデザインの幅が広がるかもしれません。 ということで、基本的にはボイスロイドが必ず映るようにデザインを進めております。   ②メンバーの誰が制作しているかがわかるようにすること 世界史べーた(仮)は1人が運営しているチャンネルと異なり、複数人がチャンネルの運営に関わっています。そのため、当初は制作した動画も仲間内では誰が制作したのかがわかっても視聴者からは誰が制作しているのか全くわからない状態でした。メンバーの1人1人に固定のファンの方がいらっしゃることがわかったので明示した方が良いのではということで今の形にしています。 ●最初のテキストのみのサムネイルです   ●丸型でメンバーアイコンを入れるようにしました   当初は文字のみで制作者を表示していたのですが、環境によってはサムネイルが小さく表示されて読めないため、途中からメンバーのアイコンを必ず入れる形に変形させています。小さくしても顔がぎりぎり判別できる今のサイズに一応落ち着きました。   ③使いまわせる汎用性を検討すること 制作当初はいずれ他の方が担当になるという前提でしたので、無料で手に入れられるフォント同士を組み合わせて、文字を打ち替え画像を差し替えるだけで統一感が出るデザインにしていました。諸般の事情があって今ではわりと自由に制作させていただいております。   ●一番最初に制作させていただいたフリードリヒ=ヴィルヘルムさんのサムネイルです。テキストを打ち替えて画像を差し替えるだけで大体どのパターンにも対応できます。   ●方向転換してきた頃のサムネイル、瑞雲さんとトマス・ウルジーさんです。   テキストを打ち替えて〜を考えないことでいろんな表現ができるようになりました。 それでもシリーズとして最低限統一感を持たせるために、「週一の投稿動画には右端にシリーズ判別のための柱をおく」「メンバーの固有カラー、または題材に関連したカラーで外枠を塗る」といった基本的なルールは変えないようにしています。 意外と動画が1本で終わらず、前後編になったり、シリーズものになったりすることが多くあります。視聴者の側としては最初から順番を間違えずに試聴したいと思いますので、可能な限り連作ものは雰囲気を寄せる・レイアウトを変えないようにしています。是非、完走まで動画制作を頑張っていただきたいと思っています。   まとめ ということで、毎週試行錯誤しながらサムネイルを制作しております。少しでもサムネイルを見て気になった方は動画をクリックしていただけますと嬉しいです。   最後に、このブログを読んだべーたメンバーの方々にお願いです。3週連続でショッキング顔のサムネイルになっておりますので、そろそろ笑顔のサムネイルを制作したいと思っております。   今後ともよろしくお願いいたします。   眞白

栗田艦隊の反転について。お話しします。

~まえがき~ 以前、世界史べーたのマシュマロにこのような質問がありました。 戦後、米戦略爆撃調査団に対して「我々の主目的は機動部隊で湾内に入る目的は無かった」「(空母と輸送船が)両方いたら私は断然戦闘艦艇とわたりあったでしょう」という栗田中将の回答が全てを…続き→https://t.co/cJgagQuLrB#マシュマロを投げ合おう pic.twitter.com/FHUUeUHB3h — 世界史べーた(仮) (@sekaishibeta) July 31, 2022 これについてはツイートにもあるように、栗田長官は輸送船団と空母機動部隊を天秤にかけた結果。より価値のある空母を求めて艦隊を反転させたという訳です。 と言われても全然判断材料が足りないでしょうからそこらへんのお話をしていきましょう。 ~謎の反転。その真実~ 1944年10月25日0911時。サマール島近海。 第77.4任務群に属する「タフィ3」と称される護衛空母群との戦闘を終えた栗田艦隊旗艦大和は「逐次集レ」を命令。 大和からの命令を受けた各艦は終結を開始しますが、その中でも米軍機からの空襲は続いており。その規模は徐々に組織だったものになってきていました。 レイテに再度進撃を開始した栗田艦隊ですが、進撃中も空襲は続き、栗田長官の懐疑心は最高潮を迎えていた事でしょう。 なにせレイテ湾の敵情が全く分からないのです。 『サマール沖の戦闘中に目指す輸送船団は退避してしまったのではないか?』 『前日の0650時に最上艦載機の偵察情報であった戦艦4、巡洋艦2からなる戦艦部隊がレイテ湾で待ち構えているのでは?』 『空襲が組織的になってきたのは三群あると思われる敵空母機動部隊の残り二群が向かってきているのではないか?』 この時、小沢艦隊がハルゼー機動部隊を北方に誘引することに成功した報は栗田艦隊には届いておらず、サマール沖で撃破した空母部隊は正規空母の機動部隊の一群と考えられていました。 そして、ここで決定打となる入電が1100時に入ります。「ヤキ一カ」電です。 「0945スルアン灯台ノ5度113浬二敵機動部隊発見」 この南西方面艦隊からの情報に栗田艦隊司令部は大いに揺れました。 もととり「空船(輸送船)との心中は御免」という空気が艦隊首脳部に流れており、目指すレイテも昨日の最上機の情報以外、敵情が一切わからない中での機動部隊発見はまさに闇に差し込む唯一の光と言ってもいいでしょう。 例え戦死するなら艦隊決戦に死に場所を求めていた。栗田長官、小柳参謀長、大谷作戦参謀らによる協議の結果、艦隊は北方の敵艦隊に向かう事を決意し、未だに対空戦闘中だった1236時、栗田長官は「第一遊撃部隊ハ『レイテ』泊地突入ヲ止メ『サマール』東岸ヲ北上シ敵機動部隊ヲ求メ決戦爾後『サンベルナジノ』水道ヲ突破セントス」と打電。 ここに歴史は決したのであります。 ~もしも、栗田艦隊がレイテ湾突入をしていたら~ これはIFのお話です。と言ってもざっくりとしたのは以前にツイッタで話しましたが…… まぁ、あそこで栗田艦隊がターンしないでレイテ湾に突入しようにも、突入前に西村艦隊を打ちのめしたオルデンドルフ艦隊とぶつかるのは必死。 先のサマール沖海戦の結果も加味して日本艦隊が勝てたかというと……まぁ無理寄りでしょうなぁ https://t.co/X1XsCe6ZOt — 肉のZEKE22 (@zeke_22) July 31, 2022 それじゃあ、彼我の戦力差など夢物語では語れない、現実的な架空のお話をしていきましょうか。 さて、サマール沖海戦の後で栗田艦隊に残されていたのは 戦艦 大和、長門、金剛、榛名 重巡 羽黒、利根 軽巡 能代、矢矧 他、駆逐艦8隻といった陣容でした。 栗田艦隊には他にも重巡の鳥海、筑摩、鈴谷、熊野がいましたが、いずれもサマール沖海戦の米軍機による空襲や駆逐艦の雷撃により落伍または撃沈しており、鳥海には駆逐艦藤波、筑摩には野分が警戒艦として派遣されていました。(後に落伍艦、警戒艦は全て米軍の攻撃で撃沈している) その一方で、対峙するであろう米軍は半日前にスリガオ海峡で西村艦隊を撃破したジェス・B・オルデンドルフ少将の上陸支援艦隊が待ち構えており、TF78とTF79から成っており、その陣容は 戦艦 ミシシッピ、メリーランド、ウェストバージニア、ペンシルバニア、テネシー、カルフォルニア 重巡 ルイヴィル、ポートランド、ミネアポリス、シュロップシャー(豪海軍) 軽巡… Continue reading 栗田艦隊の反転について。お話しします。

紫電改part1 参考資料兼一部詳しく

紫電改part1参考資料兼一部詳しく 今回は紫電改解説動画part1の参考資料や動画ではマニアックすぎた内容の一部をご紹介します。 参考資料 ・碇義朗「最後の戦闘機 紫電改 起死回生に賭けた男たちの戦い」光人社  ・野原茂「海軍局地戦闘機」潮書房光人新社 ・海鳥の今までの取材内容一部 非公開の内容 紫電改の改造前機「紫電」では元になった十五試水戦(強風)から多くの変更点がありました。こちらは動画でご紹介しました、発動機、カウリング形状、側面形、垂直尾翼周辺など多くの変更点がありましたが動画で紹介していないものでは、「水銀式センサー自動空戦フラップ」、「操舵比変更装置」はさらに改良を重ねたものを搭載していました。 水銀式センサー自動空戦フラップ 水銀式センサー自動空戦フラップとは、フラップを空戦時に下ろし揚力を高め、旋回半径を小さくする、すなわち運動性能を向上させる空戦機動を”自動的に”最適の舵角をとれるようにしたものです。 作動のメカニズムは、発信機と称した、センサーの下部にある水銀槽の中の水銀が、ピトー管から入る静圧、動圧、および、旋回時の機体にかかる重力によって、上方に伸びる硝子筒の中を上下動します。 この上下動により硝子筒内の二つの電極に水銀が触れると電流が流れ、フラップが作動するメカニズムになっていました。 ちなみに、フラップの最大下げ角は30度となっており、零戦の60度に比べると半分ほどしかありません。 この自動空戦フラップに加え、川西技術陣が、操縦系統に採り入れたメカニズムがもう一つの技術「操舵比変更装置」です。 操舵比変更装置 通常、航空機は高速になるにつれ、各動翼の受ける風圧も強くなり、操作が重く、強い力が必要となります。速度が上がれば舵の動きが少しでもよく効くようになります。 逆に低速飛行時は、舵の受ける風圧が弱いと、操作が軽く、強い力を必要としなくなります。しかし、舵を大きく動かさなければ舵は効きません。 零戦の場合、各操縦索を通常よりあえて細めにし、剛性を低下、つまり伸びやすくし、一定の操縦感覚にしていました。 これを零戦より1tも重い紫電、紫電改で採用するのは不遇であったので、川西航空機は「操舵比変更装置」を作りました。 これは、操縦桿、および方向舵踏棒と昇降舵、方向舵操作索の間に、油圧で連動桿の固定位置を移動できる操舵比変更部を組み込み、フラップの動きに連動し、離着陸時(低速)、飛行時(高速)の二段階に切り替わるようにしたメカニズムです。 これにより、低速飛行時は操縦桿。方向舵踏棒を少し動かすだけで大きな舵角がとれ、高速飛行時はその逆になる、まさにパイロットにとって理想的な操舵感覚が得られました。 実はこれらの「自動空戦フラップ」、「操舵比変更装置」は当時の欧米各国に例がなく日本航空技術として十分誇れるものでした。すごいね 武装 強風 7.7mm機銃二梃 20mm機銃二梃 紫電、紫電改 20mm機銃四艇 上記のように20mm機銃四艇に武装が強化されていました。 まとめ 紫電改part2は紫電→紫電改まで行ければいいなって思ってます。頑張ります。 今週土曜日は神戸に撮影に出かけ「神戸戦跡巡り動画」を作ります。こちらはリアル映像なので私のチャンネル「海鳥のカフエラテ(カフェラテ)」で投稿します。こちらのチャンネルでは毎週土曜日21時から競馬予想配信してるので是非~ 紫電改part1もぜひご覧ください!