栗田艦隊の反転について。お話しします。

~まえがき~ 以前、世界史べーたのマシュマロにこのような質問がありました。 戦後、米戦略爆撃調査団に対して「我々の主目的は機動部隊で湾内に入る目的は無かった」「(空母と輸送船が)両方いたら私は断然戦闘艦艇とわたりあったでしょう」という栗田中将の回答が全てを…続き→https://t.co/cJgagQuLrB#マシュマロを投げ合おう pic.twitter.com/FHUUeUHB3h — 世界史べーた(仮) (@sekaishibeta) July 31, 2022 これについてはツイートにもあるように、栗田長官は輸送船団と空母機動部隊を天秤にかけた結果。より価値のある空母を求めて艦隊を反転させたという訳です。 と言われても全然判断材料が足りないでしょうからそこらへんのお話をしていきましょう。 ~謎の反転。その真実~ 1944年10月25日0911時。サマール島近海。 第77.4任務群に属する「タフィ3」と称される護衛空母群との戦闘を終えた栗田艦隊旗艦大和は「逐次集レ」を命令。 大和からの命令を受けた各艦は終結を開始しますが、その中でも米軍機からの空襲は続いており。その規模は徐々に組織だったものになってきていました。 レイテに再度進撃を開始した栗田艦隊ですが、進撃中も空襲は続き、栗田長官の懐疑心は最高潮を迎えていた事でしょう。 なにせレイテ湾の敵情が全く分からないのです。 『サマール沖の戦闘中に目指す輸送船団は退避してしまったのではないか?』 『前日の0650時に最上艦載機の偵察情報であった戦艦4、巡洋艦2からなる戦艦部隊がレイテ湾で待ち構えているのでは?』 『空襲が組織的になってきたのは三群あると思われる敵空母機動部隊の残り二群が向かってきているのではないか?』 この時、小沢艦隊がハルゼー機動部隊を北方に誘引することに成功した報は栗田艦隊には届いておらず、サマール沖で撃破した空母部隊は正規空母の機動部隊の一群と考えられていました。 そして、ここで決定打となる入電が1100時に入ります。「ヤキ一カ」電です。 「0945スルアン灯台ノ5度113浬二敵機動部隊発見」 この南西方面艦隊からの情報に栗田艦隊司令部は大いに揺れました。 もととり「空船(輸送船)との心中は御免」という空気が艦隊首脳部に流れており、目指すレイテも昨日の最上機の情報以外、敵情が一切わからない中での機動部隊発見はまさに闇に差し込む唯一の光と言ってもいいでしょう。 例え戦死するなら艦隊決戦に死に場所を求めていた。栗田長官、小柳参謀長、大谷作戦参謀らによる協議の結果、艦隊は北方の敵艦隊に向かう事を決意し、未だに対空戦闘中だった1236時、栗田長官は「第一遊撃部隊ハ『レイテ』泊地突入ヲ止メ『サマール』東岸ヲ北上シ敵機動部隊ヲ求メ決戦爾後『サンベルナジノ』水道ヲ突破セントス」と打電。 ここに歴史は決したのであります。 ~もしも、栗田艦隊がレイテ湾突入をしていたら~ これはIFのお話です。と言ってもざっくりとしたのは以前にツイッタで話しましたが…… まぁ、あそこで栗田艦隊がターンしないでレイテ湾に突入しようにも、突入前に西村艦隊を打ちのめしたオルデンドルフ艦隊とぶつかるのは必死。 先のサマール沖海戦の結果も加味して日本艦隊が勝てたかというと……まぁ無理寄りでしょうなぁ https://t.co/X1XsCe6ZOt — 肉のZEKE22 (@zeke_22) July 31, 2022 それじゃあ、彼我の戦力差など夢物語では語れない、現実的な架空のお話をしていきましょうか。 さて、サマール沖海戦の後で栗田艦隊に残されていたのは 戦艦 大和、長門、金剛、榛名 重巡 羽黒、利根 軽巡 能代、矢矧 他、駆逐艦8隻といった陣容でした。 栗田艦隊には他にも重巡の鳥海、筑摩、鈴谷、熊野がいましたが、いずれもサマール沖海戦の米軍機による空襲や駆逐艦の雷撃により落伍または撃沈しており、鳥海には駆逐艦藤波、筑摩には野分が警戒艦として派遣されていました。(後に落伍艦、警戒艦は全て米軍の攻撃で撃沈している) その一方で、対峙するであろう米軍は半日前にスリガオ海峡で西村艦隊を撃破したジェス・B・オルデンドルフ少将の上陸支援艦隊が待ち構えており、TF78とTF79から成っており、その陣容は 戦艦 ミシシッピ、メリーランド、ウェストバージニア、ペンシルバニア、テネシー、カルフォルニア 重巡 ルイヴィル、ポートランド、ミネアポリス、シュロップシャー(豪海軍) 軽巡… Continue reading 栗田艦隊の反転について。お話しします。

解説動画、台本作る派?一発書き派?

9月3日に投稿されたシャイローの戦い解説動画、現在YouTubeでは前後編で500再生、ニコニコではおかげさまで1000再生を頂いています。   この動画は前後編で分けて制作したのですが、実は後編の途中から制作の方法を変えております…… 「何が変わったのか?」ですか……?   動画の進捗が遅すぎたので台本を作ってみたと言えば伝わるでしょうか。 これまで台本を書かない一発書きで動画を制作していたのですが、今回は中々動画制作が進みません。実際、台詞を考えながら適宜に複数の資料を並行して参照する、これがめちゃくちゃ時間がかかる作業なのでした。一旦整理できた流れを動画にするには一発書きが都合良かったのですが、結局は複数の資料から来る情報を整理する為に台本を使おうとは投稿1週間前まで思い至りませんでした。 そして教科書のまとめノートを作る様に書いたメモを元に台本と動画の流れを作る、こんな政策方針の転換を経て動画は投稿2日前にようやく完成したのでした……

それでもケインズは死んでいる。

いいかげんケインズ経済学をやめよう  今回のブログは、どちらかというと私の思想(?)的な部分が結構出ております。ただ、これはどちらかといえば経済学の世界では主流の考え方ですので、そんなに偏った思想にはなっていないはずです。というかむしろ現実世界が偏りすぎ(は?)。  まぁ前置きはこの辺にしまして。タイトルの通り、「ケインズはもう卒業してくれ」という話です。  ただ、それだけでなく、「なぜケインズが過度に持て囃されるのか?」ということにも触れてゆきます。その辺で少しばかり経済政策史に触れますから、「歴史」の一部ということでお許しくだせえ。    ケインズの理論は、「ケインズ革命」以来かなり長いこと力を持っていました。もしみなさんが経済を学んでいる学生さんなら、学部1年生で習う「IS-LMモデル」などが有名なケインズ的なモデルです。  そのようなモデルも、もちろん、ごくごく初歩的なインプリケーションについて、平易に説明するという意味においては使用することもあります(実際、私も「日銀の金融政策」の動画の補足解説ではIS-LMモデルの解説を行いました)。    ただし、経済学の世界においては、現在IS-LMをはじめとした旧来型のケインズ的モデルが用いられることはありません。    これはもうほとんど断言してしまってよいことだと思います。いわゆる「ルーカス批判」を経て、今は「ミクロ的基礎付け」に基づくマクロ経済学モデルが主流となっているのです。  もっとも、名前の上では「ニューケインジアン」という立場があり、現在もかなりの影響力を持っている学派(有名なDSGEモデルはニューケインジアン的なモデルです)ではあるのですが、彼らもまたミクロ的基礎付けの上に立っています。決して、彼らがIS-LMモデルを採用して議論を行っているわけではないのです。 (なお、この記事で「ケインズ」とか「ケインジアン」というときは、原則として旧来型のケインズ的な立場を指すこととします)  そのような意味において、間違いなくケインズは死にました。      ところが、驚くべきことに、経済学から一歩外に出ると、いまだにケインズが大股で闊歩しています。  それも、ケインズの限界を知った上で、妥当な範囲の含意を得るために使われているのならばよいのですけれど、残念ながら、いまだにまるで万能薬かのように使われていることが多いのです。    といって、私も彼らをあれこれと非難しようというわけではありません。そこには興味深い(イギリス風味)構造的な問題が存在するのです。それは後に触れましょう。   ケインズ、そもそも生きていたのか?  ここで、改めてケインズの死亡確認を行っておきましょう。  ケインズ理論が(短期的に)財政支出や減税を正当化する根幹は、「乗数」にあります。  財政支出と減税では若干の違いがありますが、結局のところは「100万円支出したら、100万円より大きな経済効果があるんだ!」ということを、ケインズ(およびその後継者たち)は主張しました。  もしそれが本当なら、たしかに魅力的な提案です。    が、多くの実証研究が示すのは、その乗数は「1」未満であるということです。  ケインズを信じる人々には残酷な話ですが、「100万円支出しても、100万円より小さな経済効果しかない」というのが、事実なのです。    たとえば、コロナ禍における例の10万円の給付金は、3.5兆円の経済効果があったと言われます。  しかし、給付金は1.2億×10万円ですから、支出は12兆円。つまり、乗数は「0.3」程度です。  さらに悪いことに、この給付金はインフラなどへの投資と異なり、公共財の供給という観点からは正当化できず、一方で所得減税のように労働のインセンティブの観点からも正当化できません。  平たく言ってしまえば、これは失敗でした。    他の例、たとえば戦間期の諸国でもまた、ケインズは生きていなかったようです。  「ニューディール」の効果は、最近になって見直しが進み、想定されていたよりもずっと小さなものだったと判明しています。  ドイツの経済が復活したのはケインズ政策ではなく、通貨の安定が最も重要であった可能性が高いと見られています。  そして日本も、「高橋財政」成功の要因は通貨レートの(疑似的な)切り下げが功を奏したのだという意見が出てきています。 (申し訳程度の歴史要素。でもこの辺の研究はすごく活発で面白いので、よければぜひ)    もはや、現在においてケインズが死んでいることだけでなく、「そもそもケインズは生きていたのか?」(有効であったことはあったのか?)という話にまで発展してしまうのかもしれません。   「大きな政府」というケインズ主義、「小さな政府」というケインズ主義  皆さんは「大きな政府」と「小さな政府」という言葉をご存じでしょうか。  政治学の方に怒られるのを承知でざっくりと言うと、文字通り大きな政府は色々なことを政府がやって、小さな政府は色々なことを民間に任せるスタイルです。  誤解して欲しくないのですが、これはどちらが良いとか、どちらが正しいとかいうものではなく、単なる政治的な態度の区別です。最もわかりやすいのがアメリカで(毎回アメリカの話してる気がするな?)、民主党は「大きな政府」、共和党は「小さな政府」をそれぞれ志向する立場に立っていると言われています。    ここで皆さんに質問です。民主党と共和党、つまりは「大きな政府」と「小さな政府」、ケインズと親和性が高いのはどちらだと思いますか?    たぶん、多くの人は民主党の「大きな政府」だと答えると思うのです。ニューディールなんかも民主党でしたからね。たしかに、民主党はケインズ的政策を重視し、行ってきました。  ところが、実際の所、共和党もまた(場合によっては、意図せざる形で)ケインズ政策を繰り返してきたのです。  これは、共和党が「小さな政府」を放棄して、「大きな政府」を志向したということではありません。  むしろ、「小さな政府」のための政策――減税――こそが、本質的な小さな政府主義者にはおそらく不本意な形で、ケインズ政策として機能してきたのです。  … Continue reading それでもケインズは死んでいる。

スティーヴさんが好きな漫画について語るだけ③「キングダム編」

どうも皆様おはようございます。世界史べーた(仮)様の作曲家、スティーヴです。今回でこのシリーズもなんと3回目となります!!嬉しいですね!!ですが3回目にして早くもネタ切れの未来が見えてきました……笑 まあそんな前置きは置いといて、今回は少し有名な漫画をご紹介しようと思います。 集英社、原泰久様著の、「キングダム」です!! 実写映画も大ヒット上映中の、言わずと知れた古代中国春秋戦国時代をテーマにした漫画です。秦の始皇帝でお馴染みの「嬴政」、そして秦の将軍として後に名を馳せる「李信」を主人公としたバトル漫画で、他にも歴史マニアなら知っているであろう趙の大将軍「李牧」「廉頗」、戦国四君として有名な「春申君」、そして秦の大将軍として有名な「王翦」「白起」が登場するなど、歴史マニア、特に中華歴史マニアにはたまらないであろう内容となっております。 私もこの漫画に出会わなければあまり中国史には興味を示さなかったと思います。 現在はアニメ化もされ、第四期まで放送されています!!単行本は現在60巻以上も発刊され、個人的に私は今有名なワンピースや名探偵コナンが完結したら、そのポジションにこの漫画が入ってくるのではないかと思っています笑 オリジナルシーンやオリジナルキャラがかなり多いので、最初は「ほんとに面白いのかなぁ」と思って手を出せずにいたのですが、実際に読んでみてから後悔しました。なぜこんな面白い漫画をずっと食わず嫌いしていたのかと。 最初は友人からの勧めでアニメから入ったのですが、最後の方まで見たところで次のシーズンを待ちきれなくなり、とうとう漫画を買ってしまいました。そして現在はもう次の巻が待ちきれないと思ってしまうほどどハマりしてしまっております笑 他にもこちらの作品はアニメ、漫画だけではなく実写映画も大成功してることで有名ですね。私には今年でもう80歳くらいになるおばあちゃん友人がいるのですが、試しにそのおばあちゃん友人にこちらのキングダムの実写映画を見させてみたらなんとびっくり、どハマりしてしまいました笑。今では「これの続きって見れないの?」と言われるほどです笑。 内容も非常にわかりやすいものとなっているので、子供から大人、そしてご年配の方でも楽しめるような作品になっていますね。 と、今回も語らせて頂いたのですが、いかがだったでしょうか?もしも気になる方がいらっしゃいましたら是非チェックしてみてください!!アニメから入るもよし、最初っから漫画で入るもよし、実写映画から入るのもよしです!! では、また次回のブログでお会いしましょう!! お相手は作曲家スティーヴでしたッ!! さようなら〜 |彡サッ!

Discordで、Googleスプレッドシートを利用した「通知Bot」を作る

今日話すこと まえがき  『世界史べーた(仮)』では、毎週の動画やブログ投稿のタスクが各メンバーに割り振られています。それぞれのタスクの締め切りや予定のアナウンスを「Discord」サーバー上で自動的に送信したい。    ということで、その仕組みを作ったので大まかな方向性を記したいと思います。今回は、Googleドライブ上のスプレッドシートでタスクを管理している人に有用な情報だと思います。    ダイスボットを作るわけでもなく、ただ一定のアルゴリズムに従ってメッセージを送信するだけなので、Webサーバーを設置する必要はありませんでした。   必要なもの  ・GoogleアカウントとGoogleスプレッドシートで管理された「タスク管理表」  ・DiscordアカウントとDiscordサーバー(ウェブフックを作成できる権限が必要)  ・やる気     「Discord」にメッセージを送る Discord上での作業  まず、Discord上でウェブフックを生成します。  「ウェブフックを作成」を押した後の画面で、「ウェブフックURLをコピー」をクリックして、どこかにメモしておきましょう。   Googleスプレッドシートでの作業  タスクを管理しているスプレッドシートを開き、メニューから拡張機能の「Apps Script」を開きましょう。  すると、この画面が出ると思います。  ここに、こんな感じで文字を書きます。   const WEBHOOK_URL = ‘[生成したウェブフックのURL]’;     const payload = {       username: ‘[botの名前]’,       content: ‘[送るメッセージ]’,     }       UrlFetchApp.fetch(WEBHOOK_URL, {    … Continue reading Discordで、Googleスプレッドシートを利用した「通知Bot」を作る

【うみどり旅行記】東京放浪の旅

お久しぶりです。海鳥です。先日東京に行ったのでその話でもしましょうか。 と言いましても特にこれといったことはしてないんですが… いざ東京へ!~東海道本線終点「神戸」~ 今回の旅の始まりは東京駅から続く589.5kmの鉄道路線の終着点、兵庫「神戸駅」からスタートです! このいかにも古そうな駅舎をしており東京駅や上野駅を感じさせるのが東海道本線の終点として古くから多くの優等列車の停車駅となっていた「神戸駅」です。 この建物は1930年に建築され神戸の駅舎としては三代目となっています! 実は神戸駅のある神戸線は戦前より高架区間になっている路線で現在まで当時の橋脚や駅舎、ホームが使われています。そのこともあって神戸、元町、三ノ宮、阪急神戸三宮の駅では戦争の傷跡が見れたりします。こちらはまた機会があれば動画にします。 そして今回神戸に寄ってますが目的の駅は二つ隣の三ノ宮。この神戸では写真を撮ってお別れです。 まさかの遅延!?~出発編~ というわけで神戸の二つ隣にある三ノ宮はすべての列車が止まる駅になっているので関西の化け物普通列車「新快速」にのり三ノ宮へ。まだ時刻は21時私が乗る列車の案内表示はまだありません。まだまだ時間があったので近くのネットカフェに入り一人カラオケをしていました。 これがまさかのめちゃめちゃいい場所を見つけました!三ノ宮、阪急神戸三宮のホームを真上から眺めることができました!鉄道好きにはたまらないのではないでしょうか?私も見ているだけで飽きませんでした!しかしネットカフェの”喫煙所”というのがネック…喫煙者ではないと入りにくいですよね… そんなこんなで時間になり三ノ宮の駅に向かうと… まさかの遅延!って言っても10分ですけど。この前日には2~3時間遅れで東京に到着したみたいですしまだマシな方です。(実際にホームに入線したのは20分ほど遅れてましたが…動かしてもらってる分に文句は言えません!それも旅行の楽しみです!) と思っているとやってきました!私の乗る寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」号です! 特徴的なX字のライトを煌々と照らしながら列車は入線してきます! 来たら早々に乗り込み自分の部屋に向かいます!今回私が予約した部屋はシングルでお値段は寝台料金7,700円+乗車券9,460円で17,160円でした。新幹線より少し割高にはなりますが、東京駅に朝7時に到着するので朝から動けるメリットがあります! 窓がでかく景色がよかったですね。 三ノ宮を出発すると次は大阪に向かいます。そして大阪を出発すると次の停車駅は静岡です!まさに新幹線!しかしその何倍もの時間をかけながらゆっくり東京へ向かいます。静岡に到着は4時40分です。夏の時期だと日が昇りだし朝のきれいな富士山が見ることができます。 そんなこんなでだんだん町が大きくなり気が付けば東京です! 暑さに負けず横須賀観光~ほぼ敗北~ 二日目暑さに負けず横須賀に向かいます。横須賀バーガーを食べ、三笠を見て、帰る。過密スケジュールで行きあまり観光できませんでしたが場所の様子見はできました。また行くと思うのでその時は資料集めを行いたいですね。 新宿で遊び秋葉原へ~オタクをする海鳥~ 横須賀から新宿に向かい二日目は新宿で宿を取りました。夜はかなり人が多く楽しくご飯を食べることができました。 次の日昼から秋葉原に向かいオタクしてきました。東方projectの原作ゲーム「東方紺珠伝」、オリジナルサウンドトラック「蓬莱人形」を手に入れることができました! 帰りは成田空港発の航空機なので上野から京成電鉄さんのスカイライナーに乗りました!日本で新幹線以外の鉄道では最速の160kmで走ります! まとめ 今回はあまり横須賀に滞在できなかったのでまたの機会に全力で楽しみます! 東京は観光もいいですがショッピングが楽しかったのでまた行きたいです。次回のブログでは兵庫県の鶉野飛行場について書くか神戸周辺の戦跡についてまとめるかもしれません。まだ神戸にも慣れてないのでこれから慣れていきたいですね。 そして私事ではありますが映画の脚本も再開しました是非そちらもTwitterやどこかで公開するのでよろしくお願いします! では最後までありがとうございました!

ハワイ料理がおいしい! 飯テロの話

飯テロがしたいです みなさんはハワイに行ったことはありますか? 私はハワイどころかアメリカの地を踏んだこともなかったです。   今回はたまたまハワイに行く機会があったので、とりあえず飯テロがしたいハワイの料理についてご紹介します。今回訪ねたのはハワイの中でも一番知名度の高いオアフ島でしたので、オアフ島の文化も少し交えながら飯テロをしていければと思います。   マヒマヒ 日本にも居る魚「シイラ」をグリルやソテーしたお料理になります。魚の名前がそのまま料理名になっていて、シイラはハワイ語で「MAHI MAHI(強い 強い)」という名前になります。高級魚に分類されるシイラは成魚では1.5m〜1.8mほどになるようです。もうそれってほぼ人間サイズでは? 日本では高知でよく食べられているそうですね。 白身魚なのでクセが少なく、ジューシーな食べ応えのある身に濃厚なホワイトソースがかけられていました。ハワイでは魚が出ると大体レモンかライムが添えられるのですが、量が多いのである程度食べたところで柑橘系のものを絞ると、程よくさっぱりとした味に味変できて良いですね。 ハワイでは白米も食べられているので、お米がついています。日本からの移民が多かったこともあり、今でもプレートランチにはお米が添えられることもあるようです。 パイナップルが添えられているのですが、このパイナップルはオアフ島のドールプランテーションから来ているようで、この1切れで満たされるほどの新鮮で甘いものでした。   ガーリックシュリンプ ハワイの代名詞とも言えるほど有名なガーリックシュリンプですが、本場のガーリックシュリンプはガーリックがしっかりと効いていて、スパイスの存在感が強いです。 そもそもハワイでガーリックシュリンプが人気料理になったのは、ハワイ オアフ島の北部カフクで1970年台に海老の養殖を始めたことがきっかけです。とれたてのエビにオリーブオイルと大量のガーリックをなどで味付けしたB級料理が広まって今にいたります。養殖しているから食材に困らない、うまい特産料理ですね。 今ではお店ごとにエビとガーリックを使う以外は大胆なアレンジをしているようで、使っているスパイスもソースもどこで食べるかでかなり違います。他店との食べ比べをする観光客も多いとか。 余談ですが、ガーリックシュリンプやエビチリのようにエビに味を染み込ませたい料理に関しては、エビの背に沿って包丁をいれると良いとされています。味がよく沁みる上にくるりと丸まって可愛くなりますよ。   ハンバーガー ハワイもアメリカの一種ですので、もちろんハンバーガーがおいしいです。 バンズの上に棒が刺さっているのは、ウェイターさんが運ぶときにあまりの具の多さにバーガーが崩れてしまわないようにするためのようです。写真の撮り方でわかりにくいですが、実はこのバーガー、手から簡単にはみ出るぐらい大きくて、齧り付くのが大変なぐらいのサイズでした。 (コメントが少ないのはあまりの質量に食べるのが大変だったからです。美味しかったです)   ポケ・ボウル ポケ(ハワイ語:poke)は”切り分ける・スライスする”を意味する言葉で、切り身魚を白米にのせたものをポケ・ボウルと言うそうです。日本のマグロ丼のような醤油ベースの味付けのものから、ハワイらしい香辛料の効いた味付けのものまで多種多様な味のものが販売されていました。 ハワイ語での表記から察せられるように島国のハワイには生魚を食べる習慣が古代からあったようです。元々は採れたての魚に塩や海藻を混ぜていたものを、西洋から持ち込まれた玉ねぎや日本や中国から持ち込まれたごま油や醤油を使うようになり今の形になりつつあるのだとか。 写真のものは日本出身の方が経営される「マグロブラザース・ワイキキ」さんで購入したポケ・ボウルです。マグロにアボカドが合うのは最早常識ですが、それに辛味の効いたスパイスとライムの酸味の組み合わせがたまらない逸品でした。   パンケーキ&コーヒー パンケーキの発祥は本当にハワイなのか(?)という議論はパンケーキの定義によって意見が分かれることでしょう。しかし、一般的に先日日本で流行った所謂”パンケーキ”の発祥はハワイであります。 (森永のホットケーキ粉で作ったホットケーキに比べると)少し脂分が多い生地にクリームやシロップ、バター・果物を添えていただきます。 写真は世界3大コーヒーと言われるハワイ原産のコナコーヒーで有名な「ホノルル コーヒー エクスペリエンス センター」さんでいただいたパンケーキになります。店内に充満する挽きたてのコーヒーの香りと、ハンドドリップでいただくコナ・コーヒーの組み合わせがとても素敵でした。(尚、コナ・コーヒーの写真は撮り損ねました) 話はそれますが、ハワイでは犬と一緒にお店に入ることができるお店があるようで、この「ホノルル コーヒー エクスペリエンス センター」さんにも犬連れのお客さんがいました。大きな犬が可愛くて思わずたどたどしい英語で話しかけてもふもふさせてもらいました。   まとめ まだ数品しか紹介していないにも関わらず、土着のネイティブ・ハワイアンの文化から日本やアメリカ移民によってもたらされた文化までを融合させて旅行者に”実にハワイらしい”料理を提供していることがお分かりいただけたかと思います。 ハワイでは観光産業に重きをおいてから、ハワイの文化や地産地消にこだわったメニューを開発し続けています。特に顕著な動きとして1991年から行われた”食の革命”があります。「ハワイ・リージョナル・キュイジーヌ」という12人のハワイのシェフのグループが集まってハワイ独自の料理を世界の主要な料理として広げていくという目標をもった運動が社会に広まり、ハワイ全土に”ハワイ産の食物を使い、ハワイらしい料理をつくろう”という気運が広まっております。 旅行に来た人にハワイの思い出を食でも残してほしいという思いから郷土料理の”開発”に勤しんでいるハワイの人々の努力を感じることができるいい滞在でした。いえ、難しい話はやめましょう。ハワイ料理、美味しかったです。ここまで読んでいただきありがとうございました。   おまけ Dole(果物ジュースで有名なあのドールです)のプランテーションに立ち寄ったのですが、パイナップルが実際に育てられているところを見るのは初めてでした。 「パイナップル、ワレェ、そんななり方しとったんかぁ……!」 と衝撃でしたので貼らせていただきます。 もっとしっかりした巨木から実ができると思っていたのに、地面に近い硬度強めの雑草から生えてるんですね。ちなみにパイナップルはハワイが原産の植物ではなく、南米から持ち込まれたものだそうです。1920年代にハワイとアメリカ本土を繋いだ定期客船の広告モチーフとして用いられたことで、一気にハワイ=パイナップルの印象ができたとのこと。 広告の力はすごいですね。   [参考記事] 「Hawaii… Continue reading ハワイ料理がおいしい! 飯テロの話

皆さんは「猫島国」を知っていますか?~Season2~

(ピコーン)前回の、あらすじ。 「猫島国」ことマルタ共和国について紹介しました。   前回↓皆さんは「猫島国」を知っていますか? – 世界史べーた(仮) (sekaishi-beta.com)    今回も前回の続きで、マルタとは別の猫島国をご紹介します。  ここでの「猫島国」の定義は「人の数よりも猫の数の方が多い島国」ですが、お察しの通りこの条件を満たす国というのは一つだけではありません。東地中海に浮かぶ島国、キプロス共和国もまた猫島国なのです。      キプロスは現在「南キプロス」と「北キプロス(未承認国家)」に分断された国です。1955年にギリシャ系住民(南側)とトルコ系住民(北側)で「キプロス紛争」が起こり、南北に分断されてしまいました。この紛争は名目上現在も継続中ですが、1974年に国連がグリーンラインと呼ばれる緩衝地帯(停戦ライン)を設置し、情勢は落ち着いています。  そんな歴史を持つキプロスに私はコロナ禍前の2019年に行きました。その時の写真と思い出と共にこの国を少しだけご紹介します。(今回使用してる写真は全て筆者撮影です)  やはりいたるところにいる猫      やはりいます。この写真はまさに南北キプロスの停戦ライン付近(ギリシャ側)で撮った写真なのですが、人間の紛争なんざ知らんとばかりにマイペースな猫がたくさんいました。  古代遺跡でも猫      やはりいます。この写真は「クリオン古代遺跡」という名前の観光地で撮ったものなのですが、人がいるところに猫がいるのが猫島国、たくさんいました。  WoTの本社がある国      この写真はキプロスの空港で撮ったものです。さすがに空港に猫はいませんでしたが、人気オンラインゲームの「World of Tanks」と「World of Warships」の広告的なものがありました。キプロスは企業誘致に力を入れてる国でもあり、WoTの運営会社「Wargaming」の本社はキプロスの首都ニコシアにあります。    こんな感じでキプロスについて語ってきましたがいかがだったでしょうか。キプロスは非常にユニークな国で、いつか歴史動画を作りたいと思ってる国の一つです。歴史、猫、遺跡、Wargaming(?)、魅力に溢れるキプロスですがまだまだ観光地としてメジャーな国ではありません。旅行好きな方は一度訪れてみてはいかがでしょう。それでは。